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出版関係のあんな仕事、こんな仕事。
コラムニスト/エッセイスト
新聞や雑誌の紙面をいろどるのは、けっしてセンセーショナルなニュースだけではありません。趣味欄や読者投稿、グラビアなどの文化的な分野も、これらの媒体の重要な構成要素のひとつ。もちろん、コラムやエッセイもそのなかの一部です。コラムニストやエッセイストは、これらのコラムに随想や随筆を投稿する職業になります。
これらのコラムの原稿料は、媒体や分量によって大きくことなります。雑誌や新聞であれば、1本で数千円から数万円の報酬が支払われるいっぽう、メールマガジンやウェブページ上の記事については、1本で数百円程度のものもすくなくありません。人気の高いコラムが書籍化されて、ベストセラーにでもなれば多額の印税収入がはいってきますが、そんなケースはごく一部のこと。収入面を考慮した場合、コラムやエッセイの報酬だけで食べてゆくのは、かなりのベテランでも難しいといえるでしょう。
この職業につくのに、資格や学歴などはいっさい必要ありません。とはいえ、ただの一般人が自分のコラムを雑誌に掲載してほしいといっても、まずは不可能です。他人に読ませるだけの文体・構成と内容のある文章をコンスタントに発表でき、かつ媒体に載せてもらえるだけの実績やコネ、もしくは営業能力があることが必須となるでしょう。小説家やジャーナリストなどの、他の文筆業と兼業する人が多い職業であるといえます。また、会社の社長やスポーツ選手、はたまたアイドルなどが、趣味的な副業として媒体上にコラムを連載していることもめずらしくありません。
ブログやメールマガジンの普及で、一億総「書き手」時代に突入しつつあるといっても過言ではない昨今。出版業にたずさわらない一般の人々の多くが自己表現を志向するという、日本史上でもきわめて特異な時代に、私たちは生きています。しかし、とにかく文章を書いてみたいという、自称「コラムニスト」が世間に氾濫(はんらん)するなか、本当に読むにあたいする作品を書く人はけっして多くはありません。志望者の母集団の数がいくら増加しても、質の高い文章を生みだす一流のコラムニストやエッセイストは、つねに社会から要求されつづけてゆく存在であるといえるでしょう。